新楽園では一年間のお茶を新茶時期に決めます。
年間を通して安定して同じお茶を供給する為です。
多くのお茶から検茶をしてその特性を見極めます。
茶葉は同じ茶園でも、摘採時期・条件によって違います。
また、気候・畑の高低・周りの環境・状況によっても味香りは左右されるものです。
その年によっては難しく悩むこともありますが、
“このお茶だ!”というお茶に出会うことがあります。
一番茶が摘採期である時期はごくわずかで、
その中での出会いというのは、強運と熱意からくるものなのかもしれません。
これを瞬時に見極め、判断し年間のお茶きめをします。
産地問屋さんですらこれだけの見極めをすることは非常に難しいのです。
自家焙煎ほうじ茶にこだわっています。
現在新楽園では2台の焙じ機を有します。一台は量産用。もう一台は小型機です。
写真は小型機です。小型機は小ロット生産、上級茶向きです。
量産機では宇治焙じ他業務用に、小型機では特焙りたてなどを焙じて(焙煎して)おります。
ほうじ茶の焙煎は一瞬にローストします。火加減が大切。
私は30年近くほうじ茶を作っていますが、いまだ完璧な焙じ方はできません。
お茶の葉肉の厚さ、茶葉のより方、茶質等当日の気温、湿度などによっても左右されます。
新楽園では手間をかけ2度焙煎することによって焙じむらをなくし、
香りよくお召し上がりいただけるよう製造をいたしております。
季節によって変動がありますが、出来るだけ小ロットに焙じたてを
供給できるよう努めております。
開封後は風味の落ちないうちにおめしあがりください。
愛知県は抹茶の産地です。
生産農家より直接仕入れ、当店は石臼にて挽きたてのお抹茶をおだしいたしております。
宇治「上林春松」産のお抹茶をおひきいたしております。
新楽園の抹茶は、生産農家より直接仕入れた宇治「上林春松」産、
愛知県西尾産てん茶を本店工場にて石臼で丁寧に挽いています。
動画でご覧ください。
自家製挽きたて抹茶をどうぞ。
なめらかな舌触りと風味豊かな味わいをお楽しみください。
◆ 抹茶 千代昔
【抹茶栽培】
薄茶は濃茶の栽培方法に比べて覆いも簡単なもので、ややタンニンも多いです。
原料に使われるチャノキも、樹齢が3年から15~6年くらいの若木の新芽が使われます。
江戸時代の頃から、お茶に『千代昔』などと言った銘をつけられるようになりました。
茶銘に趣向を凝らして茶人らが楽しんでいたようです。
【召上り方】
人数の多い茶会や禅寺のもてなしの際には、1人分ずつお茶を点てます。
薄茶の前には干菓子が出されますが、生菓子を出すことも多いです。
1)お湯を茶碗に注いで温め、その中に茶筅を入れてゆっくり回して湿らせます。
2)茶碗のお湯を捨て、茶碗の内側を拭きます。
3)茶杓で抹茶を大盛り1杯半程すくって茶碗に入れます。
4)柄杓で60~70ccのお湯を茶碗に一気に注ぎ入れます。
5)軽く茶碗を抑えながら、手早く茶筅でかき回します。
泡の量は流派によって違います。
6)出されたお茶は、左手に茶碗を乗せて右手を添え、茶碗の正面を自分に向けて出されるので、
正面を避けるように茶碗を回していただきます。